「ほんとにあった呪いのビデオ」レビュー
私は、「ほんとにあった呪いのビデオ」シリーズ通称「ほん呪」が大好きです。
投稿系ホラーの金字塔を自ら語っている通り、投稿映像のクオリティも高く、呪いのビデオ制作スタッフのドキュメント部分もなかなかこれがおもしろいのです。
「ほん呪」は80本近くのシリーズものとしてレンタルされてますが、今回はその原点とも言える「ほんとにあった呪いのビデオ」を愛を込めてレビューしていきたいと思います。
こちらは現在アマゾンプライムで見る事ができます。
【勝手に評価】最高★5つ満点です
〇恐怖度・・・★★
〇映像に時代の流れを感じる度・・・★★★★
〇おすすめ度・・・★★★
2003年に制作された映像なので、今から見ると古さや地味さを感じてしまうのは否めません。逆に派手さが無いせいで本物かも…と思わせる怖さはありましたね。
さて今回のメインである「白い着物の女」ですが、制作スタッフが取材を重ねて検証していく家庭は面白かったです。ですが如何せん、肝心な心霊映像が地味で、引っ張るほどかなぁと思ってしまいました。
それよりも「大学校舎にて」という映像の方が肝試しをしている学生達の怖がり方が本気っぽくて、私までビビッてしまいました。おすすめです。
総評すると、現在の心霊ものに慣れてしまっていると地味に感じてしまうかもしれませんが、全体的に丁寧に作られている印象でお勧めです。
【感想】
①白い着物の女
男女の自宅で飲み会のホームビデオで、キーンと言う音とテレビ画面に白い影が映り込むと言うものです。
時代を感じるスタッフや投稿者に時代を感じますね。映像自体は一瞬確かに白い影のようなものが確認できますが、怖さは余り感じないです。
②トンネルにて
カップルがドライブの様子を撮影した映像。運転中にイチャイチャし始めて危ないです。トンネルに入ってすぐ、外に歩いてる人影が見えるのと、トンネルに顔?があるという事ですが、私には分からなかったです。
③墓参りの記録
家族でお墓参りを行う様子が記録されている、ずいぶん古い8ミリフィルムの映像。
映像の最後に老婆の顔がはっきり映り込んでます。この中では珍しいはっきり分かる映像です。
映像の古さの割りに、映っている人たちの服装が新しいのが気になりますね。
④劇団の稽古風景
劇団の稽古中に後ろの大きな鏡に映り込んでいるようですが、私にはよくわかりませんでした。
稽古されている女性の「それで!!!」というセリフに気を取られていたせいかもしれません(笑)
⑤続・白い着物の女
①の続きになります。スタッフはこの部屋を紹介した不動産業者を取材し、前回の住人も同じ体験をしたことを突き止めます。前回の住人の方にもインタビューしますが、映像に笑い声が聞こえると指摘します。ドキュメントだけなので新たな映像はなし。
⑥結婚パーティーにて
結婚式での様子を写した映像。列席者の一人の背中に白い腕が見えます。
⑦事故現場にて
ドライブ中たまたま事故現場に遭遇した時にとられた映像です。
ガードレールに、うっすら目のようなものが見えますが、よく見つけたなぁと感心するレベルです。怖さはあんまりないです。
⑧監視カメラ
カラオケボックスの防犯カメラの映像で、各部屋が切り替わって撮影されています。
途中男女二人で利用している部屋があって、やたらいちゃついてるのが気になります。監視カメラがあるのを知らないんでしょうか(笑)
ほんとに一瞬空き部屋に少女の姿が見えるそうですが…リプレイ画像でようやく分かると言った感じです。
⑨生中継番組
中野区の哲学堂で撮られた映像。カップル2人にリポーターが取材していると、急に画質が乱れ始めます。ノイズが走り、リポーターの女性の顎が長くなると、どこかの建物、男の後ろ姿、解読不能な文字「空き家?」という文字が映りこみます。
怖さはあまり感じられなかったですが、考察が捗りそうな映像ですね。
⑩続々・白い着物の女
⑤の続きです。映像を専門家に分析してもらっているようですが、若い女性のものであるようです。あの場にもう一人女性が居たとしか考えられないという事です。
⑪大学校舎にて
茨城県のT大学でで肝試しをした時に撮ったとされる映像。様々な曰くつきの場所であることには間違いないようです。
途中花が添えてあり、学生たちは帰りたがりますが…はっきりと白い影が映ってます。
撮影している学生達も気づいたようで叫んでいますが、怖がり方が本気で怖いです。
これはガチっぽくて怖いですね。
盗撮・試着室
デパートの試着室に仕掛けられた盗撮映像です。こんな映像を公開していいのかと突っ込みたくなりますが、問題の心霊映像はぼんやりと顔半分が映り込んでいます。
盗撮犯の生き霊とでもいうのだろうか…
千駄ヶ谷トンネル
「ほん呪」スタッフが都内随一の心霊スポットで、霊が映るのを期待して撮影した映像です。
浮遊した女性が見えるそうですが、
最後に意味不明な井戸を取った映像。(この映像が発表された当時はリングが社会現象になっていた時期なので意識して撮られたものかもしれません)
今回の「白い着物の女」の映像でスタッフが実際に撮影された部屋で検証している時に、実は別に白い女性が映っていましたよ~というような演出で終了します。